え?ホヤのビール!?ホヤファン待望の本場南三陸のホヤを使った琥珀色のクラフトビールが復活!
山内鮮魚店(宮城県本吉郡)といわて蔵ビール(岩手県一関 市)とコラボして製造した、宮城県北部の名産「海蛸(ホヤ)」使用の「三陸の海蛸(ホヤ)エール」が3,000本限定で販売を開始しました。
震災によるプロジェクト見送り、そして再始動へ
2010年に販売スタートした「海鞘エール」ですが、翌2011年の東日本大震災でプロジェクトは中断。
南三陸の水産業は壊滅し、当社も会社家屋、工場、自宅のすべてを失いました。
東日本大震災から3年経った2014年、ようやく南三陸町で養殖業を営むホヤの生産者が復活。2015年、再び世嬉の一酒造によって「海鞘エール」の本格醸造の再開が実現しました。
2015年3,000本限定で醸造した「海鞘エール」は全国のホヤファンに支持され、たった15日で完売!
ホヤ廃棄の現状を踏まえた、商品開発への想い
震災前は全国の生産量8割を誇っていた宮城県産ホヤも、震災後の輸出規制により国内では供給過剰となり、今年宮城県漁協は約1万4千トンの養殖ホヤを廃棄する方針を固めました(現在は実際に廃棄開始)。
三陸のホヤは3~4年をかけて養殖します。
何年もかけて大切に育てる生産者の想い、そして「南三陸のホヤ」の美味しさを伝えたいと考え、今年はさらに濃厚な味わいの「海鞘エール」を醸造し販売を開始しました。
海鞘エール
ホヤエールと聞くと“ゲテモノっぽい”先入観が邪魔をするかもしれませんが、本商品は麦だけではだせない「ホヤの出汁の旨み」と「ビール」が出会った、イングリッシュスモークエールの美味しいビールです🍺
商品概要
商品名:海鞘エール
内容量:330ml詰
価格:597円(税込)
販売本数:3,000本限定
原材料:麦芽・ホップ・ほや殻・ほやエキス(麦芽比率50%以上)
Alc :5%
製造元:世嬉の一酒造株式会社(岩手県一関市)
備考:無濾過・無殺菌で酵母を活かしたまま出荷のため、要冷蔵
販売:山内鮮魚店実店舗及びオンラインストア
http://www.yamauchi-f.com/fs/yamauchi/hoya/hoya_ale
・山内鮮魚店 商工団地店
宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田150-35
TEL:0226-46-2159
※8:00~18:00(日曜定休)
・山内鮮魚店 さんさん商店街店
宮城県本吉郡南三陸町志津川字御前下59-1
TEL:0226-47-1076
9:00~17:00(水曜定休)
今年の出来
醸造にあたり、いわて蔵ビール・佐藤社長は「いかにホヤという独特の風味・味を意識しつつ、本格的な美味しいビールにするか」を意識されたそうです。
スモー クした麦芽を使用し、ホップに加えて醸造段階で南三陸産ホヤの濃厚な「煮汁」をともに煮詰め、さらに洗浄した「ホヤ殻」をティーパックのように煮汁に沈めて製造。
今年は前回の醸造よりもさらに多くの煮汁を使用することで、より旨みや香りが増しホヤらしい琥珀色に仕上げりました。
スモーキーな香りの中にホヤの旨みを感じる味わいが特徴で、無濾過・無殺菌で酵母を活かしているため後味もスッキリ。
今が旬のホヤの刺身やスモークしたホヤとの相性も抜群です。
会社紹介
株式会社ヤマウチ(山内鮮魚店)
創業昭和24年。宮城県北部の港町「南三陸町(旧:志津川町)」にて「魚と肉の山内」として開業。
鮮魚と精肉販売のかたわら、水産加工品の製造に着手。
昭和63年、社名を「株式会社ヤマウチ」に。地元、南三陸産の海産物に特化し、保存料や化学調味料を一切使用しない水産加工品を製造。農林水産大臣賞、水産庁長官賞等様々な賞を受賞。
2011年3月11日に発生した東日本大震災によりすべてを流失するが、無事再建。
2015年7月にはHACCP基準の自社工場が完成。
自社製造の水産加工品は全国のスーパーマーケット等で流通。また直販にも注力。南三陸町にある2つの実店舗のほか、インターネット販売も行う。
世嬉の一酒造株式会社(いわて蔵ビール)
いわて蔵ビールは、1918年(大正7年)創業した造り酒屋が1996年に立ち上げたクラフトビールブランド。
モンドセレクション金賞を日本のクラフトビール業界で初めて受賞、ワールドビアカップを受賞する等、小さいながら世界で評価されるビール造りを行っています。
近年では独特の香りと味が特徴の「山椒エール」等、オリジナルのクラフトビールを次々と開発。その味の評価は、国内だけでなく、海外(アメリカ、台湾、中国、シンガポール等)でも絶賛。世界中に販路を広げています。