古城神社(若林区)


 仙台市若林区河原町2丁目にある古城神社は行人塚という小塚の上に建つ神社で、社は戦後になってから建造されたものです。
 広瀬川のたび重なる氾濫で、かつて河原町辺りに住んでいた村人たちは大変その水害に悩まされていました。
 そんな折、五ツ谷(現在の河原町二丁目)に住む行人(修験者)が人柱に立ち、
「私の振る鈴の音が二十一日間聞こえていたら大願成就」
と言って生き埋めになったという。
 村人たちは竹の節を抜いて土中に指し込み、徐々に弱くなりながらも絶えない鈴の音をずっと聞いていましたが、二十一日の後、行人は息絶えました。
 この年から洪水は流れを変えて七郷の村人達は救われ、行人の恩を永く忘れない様にと塚を築き弔い、これが行人塚と伝えられています。
古城神社
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