広瀬川沿いにある旅立稲荷神社(又は保食神社)は、五穀の神である保食(うけもち)神を祭神とした神社です
永禄年間(1558~69)に京都伏見稲荷の分霊を勧請し、広瀬川北岸に建立されました。
伊達政宗が江戸への初参勤の際、この神社に安全祈願をして無事帰国できたので、のちに旅立明神と名づけ笠と杖を奉納したといいます。
以後、仙台藩主代々江戸上下の際の道中の安全を祈願したと云い、十二代仙台藩主・斉邦が始めて江戸に上がるときには父の宗充が息子の旅の無事を祈願し旅立神社の神額を筆にし奉納しています。
明治3年(1870)に南小泉の鎮守を合祀して保食神社(うけもちじんじゃ)と改称されました。保食神は穀物の神で稲荷神社の祭神であるためこの名となりましたが、今も旅立稲荷と呼ばれて旅の道中安全や交通安全の神社として信仰を集めています。
旅立神社周辺地図
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